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誰かが大切に何かに思い詰めながら発した言葉は当たり前だけれどこの世に堕ちている言葉と比べものにならない程美しくて 毎日わたしはわたし達は色々な人の言葉を見て そしてその言葉について考えているけれど 発した人がどれ程考えて作り上げた言葉なのかと思うと凄く解像度の低い言葉を見ていたのだなと気づく 

空間を把握する能力が高ければ言語に置き換えなくても 人を動かす事が出来るし その作品の動きが何も大げさで無くても小さな人撫ででも感動が出来る わたしは何を考え何を追いかけて何の為にここにいるのか これ以上何を学びたくて ここにいるのか わたしが求められている時とは何なのか わたしがいつもいつも考えていることは何なのか 

わたしが一人で月などを見たり音を聴いている間大抵の人間は裏側の世界にいるみたいで 私は裏側の世界に行けないから みんなの事をずっと見失っていて 裏側の世界スプーンで言う丸みの方 決して救えない方 私は救ってばかりだから 掬わない救えない方に行けなかったけれど そちらの世界は 野生的 裸ん坊達が 服を脱ぎ捨てた人間達が本望と欲望だけで動いている 凄く狭い部屋の中で そう言う世界 何も掬えないけれど どちらが本当に救えているのか分からない世界