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2017-01-01から1年間の記事一覧

架空の人物

昔見た演劇で忘れられない人が居た彼女が実在の人物では無く物語にしか存在しない事の意味が分からず自分自身が半分彼女に乗っ取られ友人が話した舞台についての見解を聞いて全身を酷い寂しさと恐怖が包み動かなくなってしまった事があった あの時わたしを乗…

Xとyを求めよ

Xとyの値を求めよと言われていつまでもその答えがわからなかったときそれは、Xとyがそもそも何処から来たのか何故その名前なのかそれすらも分からないからだったのだけれど 今は分からない分かった所で私には何ら関係のないXとyの答えばかりを求めていた頃に…

立ち入り禁止なんて言ってない

最近見つけた中で1番大好きだった壊し途中の家が更地になってしまった 此処にこのままあっても意味はもちろん無いし確かに破壊し新たな土地にするべきなのだけれどわたしにとってはとても美しい建物だった入れない畳の背後のドアの階段の奥から差している光…

幸せな盲目

それだけでもう それ以上のものは入らないはずだよわたしの身体 何かを信仰する程好きになってしまうともうもはや盲目何回見てもそれは一つのストーリーの続きでしかなくて単独での評価ができなくなる もはや目が見えていないようなもの目で見えているものな…

メモ

生きていくとこは 死んでいくことだから死ぬときとてつもなく大きなものを破壊するほどの悲しみを手に入れるために今は愛とかをしたいなって思い始めてきた それは破壊されるとわかっている大きな破壊材料としての愛ということ わたしは'何かをする'ことに執…

偽物の金魚

偽物の金魚飼ってる家を見つけた本物の綺麗な水がちゃんと張ってあってその中には生きていない偽物の金魚が泳いでいた 悲しかった 生きものを買うという責任をやめてしまったのだろうけれどそこにある本物の水には生きものを捨てきれない気持ちも備わってい…

おもいで

小さい頃にとてもお世話になった女の人がいた。彼女は「おとな」でわたしは小学生だった。彼女は美人でわたしにとても優しかった。彼女はわたしのお家に良く遊びに来ていた。わたしも彼女の家によく遊びに行ってどうぶつの森をやったりした。キラキラのスラ…